陰雑記

日陰者の日記・陰弁慶の陰口

Amazon musicのクソ化と音楽の話

 昨日の夜、いつものようにAmazon music で音楽を聞こうと思ったら、選択した曲が再生できず、シャッフル再生しかできなくなっていた。。「類似の楽曲とシャッフルされました」とか言って。は?と思いググったら、結構前(2022年11月?)からこのAmazon musicの改悪は話題になっていたらしい。私の場合はfireタブレットAmazon musicアプリをずっと更新してなかったから、従来通り使えていただけだったようだ。なんでも曲数が1億曲に増えた代わりに曲の選択ができなくなり、強制シャッフル再生、しかも、自分がライブラリに入れている曲をシャッフルではなく、存在する全ての曲の中から似ている曲をシャッフル! 正気か?と思った。自分のライブラリからシャッフルなら、まあよくやる操作だからいいのだが、全曲とは?しかも「類似の楽曲とシャッフル」って、じゃあクラシック音楽がランダムで流れる合間にデスメタルが挟まってきたり、ゲームのBGMが流れたりするような体験がもうできないってこと!?もはやシャッフルですらないじゃん。ゴミクソ。これを考えたやつは一万回惨殺された後永遠に地獄に落ちるべきだ。

 ちゃんと使えるようにするにはUnlimitedに登録する必要があるらしい。どうするかな。クラシックならYoutubeでも聞けるしなあ。他の音楽サービスに加入したら結局Unlimitedと同じくらい金取られるし。うう。。

 

 まあそれはそれとして。音楽の話を続けるなら、最近はトリスタンとイゾルデにはまっています。特に第3幕。オペラは聞き慣れるまで時間がかかりますけど、聞き慣れると良いもんですね。まあ何言ってるのかはほとんど分かんないんですけど。日本語字幕付きのやつはYoutubeにはなくてねえ。。英語字幕で見る。日本語も訳だけならググれば出るのでなんとか。まあでも別に歌詞は必須ではないですね。楽器の演奏と歌が混ざり合う全体を一個の音として聞くようにすれば純粋な音楽として楽しめます。

 しかし時々思うのは、音楽を聞いているのか、「慣れ」を聞いているのかよくわからんな、ということですね。「一寸先は闇の人生において、同じ状況が何度も確実に繰り返されるのを見ると、先を知っていることによる安心が生じる」というのが演劇の存在意義だと、アリストテレスが言ったとか言わないとかいう話をどっかで聞いたことがあるんですが、正にそれですね。次にどんな音が鳴るかわかってるから安心して聞ける、ってのが確実にあります。初めて聞いた音楽が快感であることはほぼないですからね。その曲を楽しむには、何度か聞いて慣れるというか、「覚える」必要がある。自分で演奏する場合でもそうですね。練習して自動的に流せるようになるととても楽しい。ニーチェも何かに書いてましたね。これは自分で読んだので確実なんですが、「ある音楽を上手く楽しめるようになるためには、その音楽に「耐える」時期が必ず必要だ」とか、「愛するということはすぐにできるもんじゃなくて、学ぶもんなんだ」とか何とか。