陰雑記

日陰者の日記・陰弁慶の陰口

年度初めの集会があった。

 原則出社だったが、先輩がごねまくってリモートにしてくれた。すごい粘りだった。

 実際出社する必要は全くないような内容だったので、行かなくて済んでよかった。

 

 今年から「チャレンジ目標」なるものを導入するそうだ。従来立てていたような目標よりチャレンジングなものが求められているらしい。

 目標の達成度については5段階評価がされる(普通に達成すると3になる)のだが、チャレンジングではない目標を立てた場合、その目標は達成基準を満たした場合でも評価は2が上限になるそうだ。

 目標は半期で3つ立てることになっている。チャレンジ目標にしないと「普通に達成した」評価である3がつかない。ということは、3つ全部チャレンジ目標にしないと、「普通に達成した」という総評にならない。これは、、なんだ?やべえな。馬鹿じゃねえのか。チャレンジングなことを半期で3つもできる訳ねえだろ。

 そのかわり、チャレンジ目標は未達成でも努力が認められれば評価は3とする、みたいな感じらしい。しかし「ただし未達成を推奨するわけではない」みたいな注意書きがついていた。つまり、、何? 何をさせたいの?

 

 それなりに業務をこなして生活費を稼ぎたいだけなのに。

 

 社長がなんか、面白かった。

 目標の話とか色々した後に「なんか皆さん元気ないみたいだから、もっと元気出していきましょう」みたいなことを言っていて、素面でそう言っているならもうどうしようもないなと思った。

 お前のその話でみんなの顔がイキイキすると本気で思ったのか??? 会場にいた誰もが「お前が言うな」と思っただろう。元気を奪っているのはお前だ。ガンギマリだ。目標ガンギメおじさん。

 

 このおじさんは今日も多彩な世迷言を吐いた。

 「自分磨きをしましょう」とか。「趣味で音楽を聞いたり、美術館に行って絵画を観賞したり、体を動かして、マラソンをしたりするのも自分磨きの一環です」とかなんとか。それもう仕事関係ねえじゃん。余計なお世話過ぎるわ。校長先生かてめえはよお。

 何言ってんだこいつ?と、やはり誰もが思っただろう。シュールギャグの領域に達している。

 「主体性を持っていただく」とか。主体性ってそういうもんじゃないでしょ。言ってて何かおかしいと思わないのか。

 神戸郁人『うさんくさい「啓発」の言葉』(朝日新書)を昨日読んだばかりなのもあって、妙なキラキラワードが出てくる度に白ける。

 「目標をしっかり達成していただければ、この会社は必ず良い方向に向かう!」とか。そりゃそうだ。これぞ画餅。ほとんど空疎で何も言っていないに等しい。というか良くならなかったら、それは社員のせいになる訳ですね。

 

 まあ、事業の発展のため社員を成長させたいという気持ちは分かるが。それこそそれぞれの主体性に任せればいいでしょ。やる奴はやるし、やらん奴はやらんわ。目標だの達成だのはそういう個性の結果として自然と生じてくるべきものである。