陰雑記

日陰者の日記・陰弁慶の陰口

非常に寝苦しかった。

汗をたくさんかいていたっぽい。


 明け方の所感。

 帰りたい。家でゆっくり寝たい。両親の立てる音がうるさい。ゆっくり昼頃まで寝て、それからコーヒーを飲んで、そこからは読書してもいいしゲームしてもいいし一日中スマホいじっててもいい、変なWi-Fiに接続してくてもいい、一人の空間、、ここにいたら全部無理! 決まった時間に起きて出されたもんを食わねばならん。一日中他人と一緒、馬鹿でかい溜息、鼾、話し声、文句、苛立ち、感染リスク! 景色なんかどうでもいい早く帰りたい。休日が消費される。命が削られていく。音楽も聞けないし。


 昨日は結局1時まで寝付けなかったし今日は6時半には起きていた。二度寝したかったけど神経が興奮して無理だった。一人になりたい。睡眠と食事と活動内容がロックされている。労働か? しかも食事の内容は選べずクソみたいに長く、活動内容も親が行くところについていくだけだ。怠い。寝てたい。これでまた明日は7時間かけて移動して、家に着いたらもう夜だろ? 馬鹿みてえ。

 

 眠くて朝飯食いに行くのを渋っていたらなんか父にキレられた。こいつ自分の不機嫌は撒き散らすくせに他人の不機嫌には文句言うんだよなあ。もう嫌。帰ったらもう旅行には同行したくない旨母に伝えよう。感情労働ですよこれは。連休捨ててついてきた先で何で怒鳴られにゃならんのだ。最近忙しくて休息が必要だったのに、3日かけてクソみたいな爺のご機嫌取りをすることになるとは。

 天橋立を歩いて渡ったが、朝の気持ちをずっと引きずっていた。ストレスで胸部に違和感がある。少し息苦しいし正直涙目だ。景色が綺麗なのが救いだ。気持ちが素直になる。素直な気持ちはちゃんと持ち帰って今後に生かさねばならん。景色どうでもいいとか書いたがなんやかんやそこここに見るべき場所はある。個性的で立派な松がたくさんあるし、思ったより海も綺麗だ。

 籠神社(このじんじゃ)に行った。満月の日と新月の日には「むすひ」という特別なお詣りとなるらしい。狙った訳ではなかったけれど、今日は偶然満月の日だったらしい。それで母は「むすひ」限定のお守りを買いに行った。新月の日・満月の日には実際にお産が増える実体験から、ぜひ必要だと思ったらしい。待たされた父は時間の無駄だと言ってえらくイラついている。他人のやってることについて無駄だの何だのよく言えるな。気違いだ。そんなに無駄が嫌いならお前は今すぐ自殺しろ、と思う。それが一番無駄が無いだろうが。最後は死ぬに決まってるし、そもそもお前の人生そのものが全く無駄だ。早く死ね。死なないなら他人の無駄も大事にしてやれ。だからこそ俺も多少不愉快でも我慢して表向きには良い雰囲気を維持しようと努めているのに、安安とそれに甘えてきやがる。「時は金なりだ」などともほざいていたが、周りの人間の気持ちには一円の価値もないと思っている訳だ、このクズは。

 で、もう一つ神社があるから行こうと言う母に対し喫茶店かどこかで待ってるから行ってこいと言う。流石に母も耐えかねて、ならホテルに戻ってろと言い、そこで別れた。すっ転んで頭打って死ね老害

 母と愚痴を言いながら歩いた。ちょうどよかったのでもうこの先予定してた旅行は私の分は全部キャンセルでお願いした。あのクソには付き合いきれん。疲れた。本当は帰ってから言おうと思ってたんだが。


 が、まあ母と二人で神社に行ったり、リフトに乗って展望台へ行ったりするのは悪くない時間だった。一日の後半は持ち直した感じだな。寒かったけれど反対の岸から見た天橋立はまた違った風情があった。階段を登って一番高いところ(股のぞき発祥の地とやら)まで行って景色を見た。

 リフトで下に戻って船に乗って向こう岸へ戻る。かっぱえびせんをカモメにやれるサービスがあった。我々はやらなかったが周りの人はけっこうたくさんの人がやっていた。カモメだけでなくトビも複数羽いた。えびせんを投げるとちゃんと脚でキャッチして、首を曲げて食っていて、見ていて和んだ。中国人のガキが騒いでいてクッソうるさかったのがアレだが、まあエンジン音も鳴ってたのでどうにか紛らされていた。

 知恩寺に行って線香をあげて煙を浴びる。賢くなるそうだ。まあ、はい。でこっち側の展望台にも登ってみた。向こうより人がたくさんいてうるさいし寒かったが、良い感じの回廊があって、そこからみた天橋立はやっぱり綺麗だった。見慣れれば見慣れるほど美しく思えてくるので、芸術作品に似てるなと思った。朝は曇っていたがこの頃には晴れていたので一層良かった。

 宿へ戻る。小高い山の上にあって、登るのに車を手配してもらえるのだが今日は歩いた。クソがいないので文句を言う奴はいない。歩くと割とすぐ上まで着いてしまった。竹林や、木を覆う苔が美しかった。途中宿から退勤したらしい従業員の方とすれ違った。クソが先に帰っていたので車は手配済みだったらしい。あらそれは申し訳ないと言うと、あら余計なこと言っちゃいましたね、となって和やかに別れた。ここの人たちはすごく態度が柔らかい。。


 部屋に戻るとクソの機嫌は直っていた。先に風呂に入って、後半は楽しかったけどやっぱりこの先クソと旅行に来たくはないな、と気持ちを整理し直した。湯船に浸かったり出たりして、1時間くらいで上がった。誰も来なかった。


 部屋の隅に座って、窓から天橋立をずっと眺めていた。日が暮れかけるとまた違って見えた。一人で静かで、この時間が一番心安らかだったかもしれない。

 飯は昨日とはちょっと違った蟹が出た。昼は食わなかったから腹は減っていたが、それでもやっぱり多過ぎた。しかしまあ、味は文句なしに美味かった。それで良しとしよう。クソは今日は蟹不使用料理に変えてもらっていたが、やっぱ多かったらしく色々こっちに寄越してきた。肉の脂がきつい。


 部屋に戻るとカメムシがいたので、人を呼んで取ってもらった。さあ安心と思ったらもう1匹出てきたのでまた来てもらった。電灯のカバーの下にいた虫を追い出して、上手いこと網を振り回して取った。すごい。寝る。