陰雑記

日記とか

時間が無いのと気力が無いのと社会やばいって話

 今日書けることを書くしかないんやなって。

 

 15時前まで寝てました。平日の睡眠不足を実感します。出社すると、恐ろしいことに、平日の自由時間が減るだけでなく、疲労し、睡眠が不足し、そして休日は負債を解消するために長く寝なければならなくなります。結果、休日が減るのです! 地獄的ですね。お陰で土曜の夜の時点で日曜の夕方感があります。

 

 何か読もうと思うのですが、何を読めばいいかわからないのは、時間を無駄にしたくないから、確実に役に立つもののみ読みたい、みたいな心理の影響でしょうか。そんなこと考えてる方が無駄なので、適当に手に取ったのを読めばいいだけなのにね。変な本はそもそも買ってないんだから。それもできないってのは、単純に疲れているか、頭を使いたくないか、あるいは頭を使う自信がなくなってきているのか、、こうして怠惰になると、さらにもっと頭が悪くなっていくような気がします。そのうち頭が使えなくなるんじゃないかしら。そうして人はやがて知にも飽きて老いていくのか。。

 

 まだ上手く言えないというかよくわかってないんですが、「能力信仰」というのはありますよね。職場には有能と無能がいます。無能は多かれ少なかれ軽蔑を受けます。

 職場ではそうなんですが、職場の外においても、そもそも働いていない人とかは、更に次元の違う無能扱いを受けます。それでなんだか社会全体が、一個の職場みたいになります。みんなで労働。労働が生活の中心になっているということを遥かに超えて、そもそも社会・生存ということの根幹こそ労働なり、みたいな認識。何かできる、役に立つことができる、生産性がある、とかいうことが、生きる資格として機能する社会。

 やっぱり民主主義が悪いんでしょうか。所謂「個からなる全体」概念の機能ですね。一人一人の振る舞いが全体の動きを決め、一人一人の努力が積み重なって全体が良くなっていく、っていうイメージですが、これが強くなると相互に監視し、努力することを義務付けるような有様に。その上「努力しよう」「全体を良くしよう」みたいなことは言われるのに、「良き全体」って具体的にどういう状況のことなの?というと誰も答えられず、なんか漠然と、やっぱり会社の比喩で「とにかく儲かってる・利益が出てるってことだよ」みたいに言われる始末。

 会社だって建前上、儲けを出すのは手段であって目的ではないはずで、目的は「社会を良くすること」「社会の必要を満たすこと」ですよね。しかし社会を会社扱いすると、じゃあその社会は何に奉仕するの?ってことになります。もちろん、社会が奉仕する対象は他ならぬその社会を作っている人々で間違いないです。人々が衣食足りて、文化的に生活できて幸福であることが重要だってのは自明なんですが、しかし社会が会社扱いされている限り、むしろ人々は手段であって、目的とは見做されません。じゃあ人々を手段として社会は何処に向かってるの?というと、結局よくわかんないんですよね。だからこれは合理性のあることではなく、信仰に近いんじゃないか?と思うのです。能力信仰ですね。とにかく能力を持て!無能はいけない!っていうんですけど、本来その無能な人々こそが目的そのものであって、無能でも生きられることが社会の夢・到達点じゃないといけないんじゃないの?と。

 「今はまだそんな余裕はない」とか「無能の生活を保証する代わりに働く人々に申し訳ないと思わないのか」とか「不断の努力あってこそ現在の豊かさも維持できるのである」みたいなのも、わからんでもないけど正直「今ってそんなにカツカツなの?」感があります。そりゃ国の借金がどうの税金がどうのって古臭い認識のままだったらそうなるのかもしれないんですが、もっと色んな可能性があるんじゃないの?と。というかむしろ国の借金がどうの税金が足りないのどうのこうの言ってたらほんとに社会が縮小して、ほんとにカツカツ状態になっちゃいますよね。予言が自己成就しそうなところが今の社会で一番恐ろしいところだと思うんですよ。

 まあ何が駄目って政治が駄目なんですが、政治の主体は現状普通の、市政の人々である訳でして、だからこそ「個からなる全体」概念も強化されるのであり、しかし全体を形成していくつもりの市政の人々の認識は「なんか国が大変らしいからみんなで頑張ろう」くらいのものであって、あるいは憤るでもなく学ぶでもなくそもそも政治のことは分からないし科学のことも分からないし「なんか大変らしいね」で止まってるか、あるいは妙なやる気だけはあって労働万歳・努力万歳に突っ走ってるか、あるいは無力感を拗らせて「終わりだよこの国」とか「安楽死くれ」とか結局順応してるだけのシンプルな自殺モードに入ってたりとか、もう眩暈がしてきます。そうなんですよ、「よくわかんないや」って言ってる人と、「とにかく働け」って言ってる人と、「もう死にたい」って言ってる人で99.99%くらいなんですよ。もうどうしようもないんじゃない?